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謎だらけのアートワークを徹底解剖! カラスは真っ白×植草航×渡部謙介

愛っていうものはわからないし、恥ずかしいから、「秘密」に包んで隠しておきたいっていうバランスですね。(シミズ)

— ネタバレになっちゃいますけど、それは“9番目の「?」”という曲名にもなっている、アルファベットの9番目の「I=愛」ということ?

シミズ:おっしゃる通りです(笑)。それが何かわからないですけど、伝えてみたいっていう感じでしたね。イメージとしては。

— 確かに「愛」って何かわからないですもんね。

シミズ:そうなんですよ。自分たちがまったくわかっていないものだし、いままでノータッチだったんです。そもそもラブソングなんて書いてないし。

ヤギヌマ:書けないし(笑)。

カラスは真っ白

シミズ:恥ずかしいし。でも、やっぱり多くの人に伝わるのはラブソングだったり、名曲と呼ばれるものは愛の歌だったりするじゃないですか。それを自分たちもやってみたいなと思って。それで今回はカラスは真っ白なりの愛を伝えてみようと思ったんです。でも、愛っていうものはわからないし、恥ずかしいから、「秘密」に包んで隠しておきたいっていうバランスですね。


アルバム全体からも光が差しているようなイメージがあったので、白や光が印象的になるように作りたいと思ってました。(植草)

— MVは前作に引き続き植草さんが手掛けられましたけど、まずストーリーを解説していただけますか?

植草:最初にウイルスっていうところからアイデアを膨らませました。研究室でメンバーが鍵を作る研究をしていて、それをハートがいっぱい詰まったスライムに挿してトライ&エラーを繰り返し、最終的に中のハートを開放して、それが一滴の水滴になって、曲名に変わるストーリーです。

— 全体のテイストとしては“fake!fake!”の延長的な感じになってますよね。

植草:個人的には“fake!fake!”と対になる作品になったら面白いかなと思っていて。前のアルバムが黒というか、ダークな印象が強かったんですけど、今作は白というか、光っぽい印象を受けていたので、明暗の「暗」の部分が前のMVで、今回は「明」の部分にできたらなと考えました。特に“HIMITSUスパーク”は光が走っていくようなスピード感があって、イントロも雷っぽいし、前回が音速だったら、今回は光速なのかなと思ったんです。それと“正義とアクチュエータ”も個人的には朝焼けのようなイメージがあって、アルバム全体からも光が差しているようなイメージがあったので、白や光が印象的になるように作りたいと思ってました。

植草航
植草航

— さすが、いちファンでもあるだけあって聴き込んでますね。制作はどういう感じで進めたんですか?

植草:シミズさんと渡部さんと僕の三人でSkypeで打ち合わせをするんですけど、まずシミズさんからアルバムのコンセプトを教えていただいて、それぞれがインスピレーションを受けて発想したものを持ち寄るんです。たとえば今回は、渡部さんが最初にカミナリ型の鍵穴を作って、それをMVでもモチーフとして使ったり。僕も「この曲は黄色と白の印象が強いですよね」みたいな話をしたら、みんな同じような意見を持っていて、最終的には黄色と白と黒をイメージカラーにしていきましょうっていう話になったり。

『HIMITSU』のジャケット
『HIMITSU』のジャケット

— 渡部さんからもMVに対して意見を出したりするんですか?

渡部:僕が作るアートワークとの整合性という意味では、言わなくてもわかってるというか、同じ方向を向いているなと思ったので、すごくスムーズに進みましたね。

渡部謙介
渡部謙介

植草:共通認識として「感情の解放」みたいなものがテーマになっていたので、打ち合わせしているときも、最後にヤギヌマさんが笑っているカットを入れたほうがいいんじゃないかとか、最初の「秘密は秘密」のセリフのところで、鍵穴からみんなが覗いているカットがあったら印象的なんじゃないかとか、三人でアイデアは出し合ってましたね。

— 植草さん的に見てほしいポイントは?

植草:色をがんばりました。白と黄色を基調にして、きれいな色合いを考えようとなったときに、どうしてもバランスが崩れやすい組み合わせで。ブックレットの真ん中にみんなで鍵を挿しているカットがあるんですけど、そのシーンができて「この色でいこう」となるまでは、何回も色を乗せては変えてを繰り返しましたね。

ブックレット内のアートワーク
ブックレット内のアートワーク

— ヨシヤマさんはMVの見どころは?

ヨシヤマ:僕ですか!?

タイヘイ:そろそろ来ると思ったんだよな。

ヤギヌマ:また油断してたでしょ(笑)。

ヨシヤマ:あのー……キャラクターが前回よりもかわいくなってます。本当にかわいいです。そこが見どころです……。こんなんじゃダメですか?

ヨシヤマ

ヨシヤマ

— ヨシヤマさんらしい直感的な感想でいいと思います(笑)。他のみなさんはどうですか?

タイヘイ:自分は色使いがとても好きです。これも直感的な感じですけど(笑)。

ヤギヌマ:私は色使いも動きも好きなんですけど、最後のサビで、私の着ている服がいろいろ変わるシーンがすごい好きです。半年くらい前に、キャップをかぶるのがマイブームだったんですけど、キャップをかぶってるやつもあって、うれしかったですね。

シミズ:一瞬、カラスにもなってるよね。僕は最初から絵コンテも見て、いろいろ意見を言わせていただいてたんですけど、曲とのマッチングが前回よりもさらによくなってますよね。細部までしっかり動かしてもらったりとか、全体的にパワーアップしていて、MVの本質である音と映像の一体感を楽しんでいただきたいです。

ARTIST INFORMATION

カラスは真っ白

カラスは真っ白

2010年ヤギヌマカナ(Vo.Gt.) シミズコウヘイ(Gt.MC.) ヨシヤマ“グルービー”ジュン(Ba.) タイヘイ(Ds.)により結成。ヤギヌマカナ(Vo.Gt)のウィスパーボイスが奏でるシュールな世界観と、楽器隊のタイトでグルービーなファンキーサウンドの融合によるオリジナリティ溢れる楽曲が詰まった2012年1stミニアルバム『すぺくたくるごっこ』、2013年1stアルバム『かいじゅうばくはつごっこ』は、共にロングセラーを続けている。結成以来、徹底的に追及を続けるライブショーは全国各地のオーディエンスを魅了し、様々なバンドとの対バン、イベント出演を重ね、RADIO CRAZY2013やJOIN ALIVE 2014などフェス出演も果たし2014年6月4日にリリースした2ndミニアルバム『おんそくメリーゴーランド』も好評を得ている。そして、2015年1月14日待望の新作となる3rd MINI ALBUM『HIMITSU』のリリースが決定!これまで以上にエモーショナルに進化したヤギヌマカナが今まであまり表に出す事のなかった”感情”という”秘密”を解き放つ時、その先にあるものとは!本作でもカラスは真っ白?植草航のコラボレーションが実現!新作となる植草航が手掛けたリード曲「HIMITSUスパーク」のMVも公開中!
植草航(うえくさ わたる)

植草航(うえくさ わたる)

千葉県出身。2011年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了。デルクール社発行バンドデシネ「シヤージュクロニクル外伝」に短編マンガ掲載、sasakure.UK 3rdアルバム「トンデモ未来空奏図」初回特典漫画制作、第40回「日本賞」ポスターイラスト制作、NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」番組内コーナーにて映像作品「愛と死」を制作ほか活動歴多数。 大学院修了制作「やさしいマーチ」が第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞。現在はフリーランスのアニメーション作家、イラストレーターとして活動中。
渡部謙介(わたなべ けんすけ)

渡部謙介(わたなべ けんすけ)

カラスは真っ白結成当初から制作に携わり、CDやアーティスト写真、販促物などのアートワーク全般を担当。以降専属デザイナーとして、コンセプトワークやグッズ制作、WEBサイト運営などサポートは多岐に渡る。北海道札幌市出身。北海道工業大学情報デザイン学科卒業後、フリーのデザイナーとして活動。2013年株式会社リーツ設立。札幌を拠点にグラフィックデザイン、WEBサイト制作・運営などを行っている。

OTHER FEATURES