根岸たくみ(swimmingpoo1)インタビュー

インタビュー・テキスト:伊藤大輔 撮影:柏井万作(2013/11/13)

RPGゲームのようなジャケットデザインにマッチングしたフォークトロニカなサウンドで、幻想的な世界観を聴かせる3人組バンドのswimmingpoo1。そのリーダーである根岸たくみは、別プロジェクトBertoiaでも活動するほか、ゲームサントラ風の作品を制作するeznokkaのプロデュースを手掛けるなど多方面で活躍している。

swimmingpoo1の最新作『BONKURA』は真っ向から歌に取り組んだ、彼らにとってもターニングポイントとなる意欲作になっているが、その変化には、ピュアな少年性を忘れない根岸らしい答えが込められている。ここでは根岸に幼少期の音楽体験から活動の遍歴、さらには中二病との葛藤について、包み隠さずに語ってもらった。


オタクと言うよりもボンクラという言葉の方が、自分にはしっくりくる。

—swimmingpoo1の新作タイトルが「BONKURA」でしたが、これは自分たちがボンクラであると宣言したいのだと、勝手に解釈してしまったのですが?

根岸:それもありますね。swimmingpoo1は全員30歳手前なのに、今だに怪獣とかウルトラマンのようなオモチャにハマったままですし(笑)。あと、アメリカで「ボンクラムービー」という映画ジャンルが注目されているって、ニューヨーク在住の友達に教えてもらったんです。それで今はその手の映画にハマっていることもあって、この言葉は良いかもと思いました。

—映画もお好きなんですね。

根岸:一番好きなのはSF映画で、『スタートレック』とかですね。あと僕がやっている別バンドのBertoiaのメンバーはホラー映画研究会に所属していたので、そこでホラーの洗礼を受けて一気に数百本も観たり。何て言うかやっぱりオタクっぽいものが好きで、そういう人が活躍しているのを見ると安心するんですよ。

—オタクと言っても、いろんなイメージがありますよね。

根岸:確かにそうですね。僕の場合、元を辿ればアメコミから始まっていて、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』や『バットマン』、『ビーバス&バットヘッド』とかが好きだったんです。『ウルトラマン』とか怪獣系のフィギュアコレクションもそこから派生しています。あとビックリマン・シールは3歳くらいから集め始めて、今だにずっとコレクションしています。逆に日本のアニメはあまり詳しくなくて、オタクと言うよりもボンクラという言葉の方が、自分にはしっくりくるのかなって思います。

根岸たくみ(swimmingpoo1)インタビュー
根岸たくみ(swimmingpoo1)

—なるほど。子供の頃に好きだったオモチャって、大人になるにつれて飽きてしまうことが多そうですが、なぜ継続できたんでしょう? そういう気持ちを失いたくなかったからですか?

根岸:それはあるかもしれません。父親がYMOオタクだったので、家にたくさんシンセが転がっていたんですよ。そんな音楽好きな父親も近頃、CD屋巡りをあまりしなくなってしまったこともあって、自分はそういう気持ちを失いたくないなって思いました。

—では、自宅にあったシンセなどをさわるうちに音楽を作ることに興味を持ったんですか?

根岸:そうなんです。父親は趣味で宅録をやっていたので、中学の頃に自分でもそれらの機材をイジり始めました。それで、ファミコンをやりに来る同級生2人を少しずつ宅録へと巻き込んでいって、swimmingpoo1へつながっていきました。

—宅録を始めた頃は、どんなことをやっていたのですか?

根岸:ギターやシンセを弾いたり、あとは打ち込みですね。宅録を始めた頃に父親に聴かされたスティーブ・ライヒの“Electric Counterpoint”みたいに、ギターを十数本重ねて録って、そこにNine Inch Nailsみたいなビキビキしたシンセの音を足して、「ライヒのインダストリアル版だ!」って思いながら作っていました。

—最初から実験的だったり、音響っぽい音が好きだったんですね。

根岸:そうですね。でも、MTVやVIBE、スペースシャワーを観ていたのでJ-POPも聴いてましたし、たまと七尾旅人さんにはすごく影響を受けていて、特に七尾さんは、ライブがある度に通ってました。

—七尾旅人さんのどんなところに惹かれたんですか?

根岸:気持ち悪さと普遍的な魅力が重なっているところですね。僕の中で七尾旅人さんは、たまとインダストリアルロックが融合したように聴こえるんです。

iPhone5/5Sケース「swimmingpoo1」(クリア)

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iPhone4/4Sケース「swimmingpoo1」(クリア)

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iPhone5/5Sケース「eznokka」(クリア)

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iPhone4/4Sケース「eznokka」(クリア)

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マグカップ「swimmingpoo1 x eznokka 」

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BRAND INFORMATION

根岸たくみ(ねぎし たくみ)

根岸たくみ(ねぎし たくみ)

作詞、作曲、プロデュース。中学校時代にスティーブ・ライヒなどを聴いて多重録音に目覚める。その当時、ギターの録音を手伝ってもらった中学時代の同級生とともに、2003年頃にswimmingpoo1を結成する。3人ともにギター編成という特異な形態で、デビュー作『half asleep』をリリース。根岸を中心にアコースティックとエレクトロニカを内包したドリーミーなサウンドはもちろん、ゲーム・デザイナーの倉島一幸が手掛けたジャケット・デザイン、さらにはミュージック・ビデオがWii『王様物語』に採用され、多方面で注目を集める。根岸はswimmingpoo1以外にもmurmurの録音や、男女混合バンドのBertoiaにも所属。さらに作曲家eznokkaの最新作『Remmeldea』のプロデュースも手掛けている。

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