Her Ghost Friendインタビュー 日本でしか生まれ得ない電子ポップ×アート

インタビュー・テキスト:渡辺裕也 撮影:柏井万作(2013/7/10)

デビューからまだ2年足らずにして、着々とその認知を拡げてきている電子ポップユニット、Her Ghost Friend。彼らの生み出したアートフォームは、まさにこの日本でしか生まれ得なかったものだろうと思う。Shinobu Onoが手掛けるメルヘンなアートワークと幼女のような歌声に現在のジャパンカルチャーと連なる匂いを感じつつ、それを支えるDJ Obakeのトラックはとにかくビートが多彩で、エレクトロニクスによるサウンドもとてもふくよか。つまり、日本のポップカルチャーとの親和性とビートミュージックとしての尖鋭性が、彼らの作品では見事に同居しているのだ。いやはや、こんなエクストリームなサウンドを構築するこの二人は、いったいどんな人物なのだろう。

最新作『恋する惑星、果てしない物語』は、コンセプチュアルな構成だったこれまでの作品とは一転、楽曲ごとに異なるストーリーとサウンドを備えていながら、なぜかミニアルバム扱いで15曲入りという、これまで以上に過剰な仕上がり。この新作のリリースにあてて取材に応えてくれた彼らは、予想をはるかに凌ぐ明晰な言葉で、自分たちの表現に掲げるピュアな希望と情熱をたっぷりと語ってくれた。

ちっちゃい頃から物語がすごく好きで、ミニ絵本みたいなものを作って友達に配ったりしてたんです。(Ono)

— お二人は同じ大学に通われていたそうですね。

Ono:Obakeは武蔵野美術大学で同じ学科の先輩だったんですけど、通っていた時期は被ってなくて。だから学生時代に交流があったわけではないんです。

— ちなみに学科は?

Obake:デザイン科なんですけど、もともとは映像がやりたくて進学したんです。

— じゃあ、音楽制作もその当時からやっていたんですか?

Obake:趣味としてはやってました。それもパソコンを使うんじゃなくて、ローランドの安いシンセサイザーで打ち込みをやるくらいのもので。

Ono:私は絵が描きたくて美大に入ったんですけど、デザイン科なので、いわゆる絵を描く授業とかはなかったんです。だから大学とは別に、今やっているようなイラストの展示をしたりもしつつ、大学では本のエディトリアルデザインをやっていました。絵本作家になりたくて。

— 絵本作家って、今のOnoさんの表現につながる部分もありますね。

Ono:ちっちゃい頃から物語がすごく好きで、ミニ絵本みたいなものを作って友達に配ったりしてたんですけど、それを喜んでもらえるのがすごく楽しかった記憶があって。大人になってからもよく絵本は見ていて、心が救われることもけっこうあったから、それで「絵本作家、いいかも」っていう気持ちがぼんやりとあったんです。

— じゃあ、音楽活動をしてたわけじゃないんですね?

Ono:まるでなしです(笑)。音楽自体、そんなに関心をもって聴いていたわけでもなかったし。でも、当時は電波ソングがすごく流行っていたので、そういうのをけっこう聴いてましたね。”もってけ!セーラーふく”(テレビアニメ『らき☆すた』のオープニングテーマ)とか。それにあの頃は(初音)ミクも登場してましたね。

herghostfriend
Shinobu Ono 衣装協力:I am I / AMBIDEX CO.,LTD.

— 一方でObakeさんは、作品を聴いた印象として、きっとものすごくさまざまな音楽と接してこられたんじゃないかなと思ったんですが、いかがでしょう。

Obake:リスナーとしては確かに幅広く接してきたんですが、中学生から高校まではテクノばっかり聴いてたんです。それが1999年くらいにパタッと飽きちゃって。

— なんで飽きちゃったんですか?

Obake:「電子音楽は新しくていいものだ」っていう幻想を持っていたところがあったんですけど、ビッグビートやドラムンベースが盛り上がってきたりしたときに、新しいというよりも、ただトレンドが移っていくだけに思えちゃったんです。それで、タンゴとかラテン系の音楽を聴くようになったり、映画のサントラが好きだった影響で、どんどんわけのわからない方向に向かっていきました(笑)。

— Her Ghost Friendのビート感の背景にあるのは、電子音楽だけじゃなかったんですね。すごく納得です。じゃあ、音楽クリエイターとしてやっていきたいと思い始めたのはいつ頃だったんですか?

Obake:もともとは映画が撮りたかったんですけど、映画ってどうしても人手が必要になるから、みんなが仕事し始めるとなかなか集まれなくなっちゃって。それでどうしようかなと思ったときに、もっとコンスタントに自分の作品を作りたいという欲求もあったので、その手段のひとつとして音楽をやり始めたんです。

— ちなみに映像作品を作る時は脚本もObakeさんが書かれてたんですか?

Obake:はい。たぶんそこはOnoと同じで、物語が好きなんです。そこから映画を作りたいと思うようになったので、その点に関しては今やっていることにつながるかもしれませんね。

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BRAND INFORMATION

Her Ghost Friend(はー ごーすと ふれんど)

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Shinobu Onoと、DJ Obakeによる空想電子ポップユニット。2011年9月、cosmic counterpoint(アートユニオン)より1st アルバム『Her Ghost Friend』 をリリース。2012年7月に2ndアルバム『Looking for Wonder』をリリース。チャイルディッシュなボーカルと、夜空に輝く星々のようにキラキラと無数に散りばめられた電子音。また、ヴォーカルのShinobu Ono自身が手掛けるアートワークが生み出す世界が、遥かな宇宙の物語を届けます。

OTHER FEATURES