奇跡のような、ごく普通の女の子 平賀さち枝インタビュー

年をとるにつれて、音楽を楽しめるようになったらいい

— なんか勝手にですけど、平賀さんはあまり周りに影響を受けずに、音楽をやってそうな感じがしていたんですよね。

平賀:自分に合ってる合ってないってあると思うし、自分に合う音楽をやればいい、と思って。でも周りの人たちには興味あります。みんな音楽を楽しんでやっているのが伝わってきて、それが良い。

— 平賀さんは楽しんでないの? さっきの音の話?

平賀:私は今、自分の音楽を楽しんでやることが目標で、徐々に年をとるにつれてそうなっていければいいな、って。これまではちょっと、楽しむことに集中できていなかったから。

— 今作のなかでも1stに近いというか、ひときわ短く音数も少なくて印象的だったんだけど「春が来そうでさびしいだけ」のなかで、「ギターもマイクもない場所へ私をさらっていけばいい。遠い田舎の街がいい。できれば南のほうが好き」って歌ってるじゃない? 前のインタビューでも「歌がなかったら、幸せになれるかも」みたいなことを言ってたけど、これはどんな気持ちで?

平賀さち枝

平賀:今はもう、そう思ってもしょうがないし、与えられた状況のなかでうまくやっていくしかない、と思ってます。あの時は弱音ばかりはいていた時期だったからそういうことを言ってたんだと思う。

— そのあと、これすごくいいフレーズだと思うんだけど、「あなたが眠りにつくときに私は歌うだけ。こんな私もいいでしょう。つまらないって思わないで」と、続くものね。平賀さんの詩は、いわゆる女性シンガーの甘ったるい感じはしなくて、情景描写というか、その瞬間起こってること、想っていることを綴っていると思うんだけど、詞はどんなふうに書いてるの?

平賀:メロディと詩はほとんどいっしょに出てくるんだけど、とくにCDに録った曲は、書いたときのことを覚えてなくて。なんか「(詩や曲を)つくろうつくろう」と思って意気込んでやるときは、絶対よくないんですよ。だからいつも、いろいろ考えずにとりあえずギターを持ってなんとなくやっていて。それで、いつの間にか曲ができてるから、あんまり覚えてない。

— 『23歳』は、自分ではどんな作品に仕上がったと思う?

平賀:さっきの話じゃないけど『さっちゃん』と比べると『23歳』は、とくに同じ年くらいの子に聴いてほしいと思うものがつくれたんです。あと私、冬の間は元気がなくなっちゃうんですけど、暖かくなったし、そういう時期に合うさわやかなアルバムになったと思う。自分がこの作品に元気をもらったから、聴く人も元気をもらえるアルバムになっているといいなって。

— うんうん。春がきた、夏がくる、 よしっ江の島に行こう、って(笑)。最近とくにね、平賀さんのこと応援してくれてる人が増えてきてる気がする。なんかね、言いたくなるんですよ。「平賀さち枝って知ってる? いいよね」みたいな。

平賀:うれしい。最近ね、ほかのことはあまり気にせず自分はただ音楽に夢中になっていればいいのかな、って。難しいと思うけど、自分でバランスをとりながら、何でも楽しんでやっていれば大丈夫かな、って思うんです。だからこれからも、その時の自分がつくれる作品を、その時のみなさんとのご縁に任せて、精一杯つくっていければと。

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平賀さち枝

平賀さち枝

1987年生まれ。岩手県出身。 2009年に作詞、作曲、ギターをはじめる。ギターが弾けずアカペラなどでライブ活動を開始。数ヵ月後にはギターを弾きながら歌うようになる。2010年高円寺無力無善寺で毎月定例ライブを行う。都内各所で活動。ファーストアルバム「さっちゃん」を2011年4月にkitiよりリリース。2011年7月にはJACCSカードの「あなたの夢に応援歌」に参加、10月にはFM802主催の「ミナミホイール 2011」出演。アルバム「さっちゃん」は各所で2011年のベスト・アルバムに選ばれるなど、現在もロングセラーを続けている。

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