DJ BAKUインタビュー 震災でさらに加速する「邂逅」

もともと自分は素直にやってるだけだし、いろいろ興味があり過ぎて、何か1つのジャンルには固定できないっすよ。

— BAKUさんの代名詞と言えばもちろん「邂逅」で、これまでいろんなジャンルや国のミュージシャンと共演されてきましたが、この5年っていうのは世の中的にも、YouTubeとかでジャンルも国も問わずに音楽を聴くことが普通になって、「邂逅」的なメンタリティが一般化した5年とも言えると思うんですね。そういう中で、改めて自分にとっての音楽っていうものを見つめ直す時期でもあったのかなって。

BAKU:ああ、今ってアニソン聴いてる人が、ダブステップ聴いたりしますもんね。

— アイドルの曲がダブステップだったりもしますしね。

BAKU:そう、だから僕もいろいろやってみようと思って、アニソンのプレイとかもやってたんですよ。1つのジャンルにこだわる人もかっこいいけど、自分は色んなことを、やれるだけやろうと思って。以前やくしまるえつこさんのリミックスをやったんですけど、それが『輪るピングドラム』っていうアニメの曲だったりしたのもあって、アニソンとかをやり出したら、また違う人と会うようになって。

— さらに人脈が広がっていったと。

BAKU:でも、KYONOさんのこと好きな人って、アニメもロックも好きな人が意外と多かったり、そんなに離れてもないんですよね。アニソンのセットで僕のことを知ったって言う人も増えてるし、☆Takuさんが別名義でアニソンをダブステップにしたりしてて、そういうのに出会ったりもして。ちなみに、☆Takuさんとは中学校が隣だったんですけど(笑)。

— そんなご縁が(笑)。

BAKU:そういう、今まで会わなかった人たちと会うようになったっていうのはありますね。今会ってないのは演歌とアイドルの人たちぐらいかなあ。

— でも、アイドルのトラックを作ってる人たちとの接点はありそうですよね。

BAKU:そうですよね。でも、ホント今って聴いてる人もゴチャゴチャっぽいですね。最近fazerockって若い子にリミックス頼んだりしてるんですけど、彼は秋葉原のMOGRAの店員で、俺の音楽も聴いてたし、THE MAD CAPSULE MARKETSも聴いてたし、でも自分が作るのはアニメとダブステップとか、めちゃめちゃなんですよ。

— でも、BAKUさんからすればそういう人の方が面白いんじゃないですか?

BAKU:うん、いいっすね、そういう方がいいっす。それこそ僕に対するイメージも、日本語ラップだったり、アニソンだったり、結構めちゃくちゃだと思うんですけど、それが楽しくていいかなって。もともと自分は素直にやってるだけだし、いろいろ興味があり過ぎて、何か1つのジャンルには固定できないっすよ。

ホントにいいなと思って前の方まで見に行っちゃったりするのって、Ovallがすごくひさしぶりで。

— 今回のアルバムには、N’夙川BOYSやCarolineなど、これまで以上に多彩なゲストが参加されていますが、中でも“JAPONEIRA”でボーカルを担当しているOvallのmabanuaさんは、キーボード奏者としてもアルバムに大きく貢献されてるんですよね。

BAKU:そうですね。大阪でイベントに呼ばれたときに、Ovallを初めて見て、すげえかっこいいと思ったんですよ。最近あんまり人のライブって見てなくて、いいなって思うことも少なかったんですけど、前情報なく見て、ホントにいいなと思って前の方まで行っちゃったりするのって、Ovallがすごくひさしぶりで。それでmabanuaくんに参加をお願いして、結構いろんなことをやってもらいました。あの人ホント仕事速いから、めちゃめちゃ助かって(笑)。

— mabanuaさんもすごくいろんな方と共演されていて、あの人も「邂逅」メンタリティの持ち主ですよね(笑)。なおかつ、“JAPONEIRA”はBAKUさんにとって初めてのラブソングだと。

BAKU:これと同じピアノネタで女の子のシンガーに曲提供してるんです。結局それは表に出なかったんですけど、もともと女の子をイメージしたフレーズで、それをmabanuaくんに送って、鼻歌を入れて返してもらったら、そのときから「なんとかラブ」みたいなことを言ってて、「どうせだったら、そういう歌にしよう」って話したのかな。

— 今までだと「ラブソングはちょっとな……」って感じだったわけですか?

BAKU:いや、もともとR&Bとかもすごい好きなんですけど、自分には作れないっていうか、ラブソングにならなかったんですよね。すぐ激しめなギターの音入れちゃったりするから、どうしてもラブソングにならなくて(笑)。

— mabanuaさんと一緒にやったからこそ、できた曲だと。

BAKU:そうかもしれないですね。mabanuaくんとやるんだったら、mabanuaくんの声に合った、聴き心地のいい曲にしたいと思っていたので。

— もう一人、Shing02さんが“MIXXCHA”に参加されていますね。

BAKU:これは結構ギリギリで、Shing02くんとひさびさに会ったのが、5月のアタマとかなんですよ。誰かのラップを入れたいなっていうのはあったんですけど、なかなか決まらなくて、「どうしようかな?」と思ってたら、たまたま大阪で会ったんです。で、アルバムタイトルの話をしたのかな? そうしたら急に「いいじゃん、それ!」ってすごい反応してくれて、そこからはとんとん拍子に。mabanuaくんも、「Shing02くんとやれるなら弾きたい」って速攻でピアノを入れてくれて、だから結構運命的だったというか、ホントにタイミングが良かったんですよね。

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BRAND INFORMATION

DJ BAKU(でぃーじぇー ばく)

DJ BAKU(でぃーじぇー ばく)

1978年東京生まれ。DJ/トラックメイカー/プロデューサー/ターンテーブリスト。16歳のころにDJのキャリアをスタートさせる。近年は、いとうせいこうや七尾旅人とのコラボレーション、渋谷慶一朗ややくしまるえつこ(相対性理論)の楽曲のリミックス、KYONO (ex. THE MAD CAPSULE MARKETS) とのユニットの結成、アニソンDJ、ブローステップやダブステップを取り入れたDJプレイなど、ジャンルを越境した活動をますます積極的に行っている。また、韓国、台湾、フランス、ロシア、オーストラリア、ニュージーランドなどにも招聘され、海外のDJやラッパー、バンドらとも交流し国際的な活動も展開している。

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