aquarifaインタビュー ウサギの仮面を脱いで語る、紅一点ボーカリストの秘密

ソリッドなアンサンブルと幻想的なサウンドスケープ。そして、女性ボーカルが描き出すリリカルな歌詞世界。さらには、「月」をテーマに、その音源はもちろんアートワークやライブなど、一連の活動を展開している4人組ロックバンド、aquarifa。確固たる世界を描くaquarifaが、約1年9か月ぶりとなる3rdミニアルバム『マーニの秘密』を完成させた。ウサギの仮面をキービジュアルとして、さらに深遠なる音世界を鳴らし始めたaquarifaとは何者なのか? そして彼女たちが目指すものは、果たして何なのか? すべての歌詞を担当する紅一点ボーカル・岩田真知とバンドの発起人でもある松川真也に話を聞いた。

インタビュー・テキスト:麦倉正樹 撮影:竹中万季(2015/04/01)

音で訴えかけてくる感じというか、景色が浮かぶような音楽が好きで。aquarifaの音源を初めて聴いたときも、それと同じ匂いを感じたんですよね。(岩田)

— 松川さんは、もともと別のバンドをやっていて、下北沢界隈でよくライブをやっていたそうですね。

松川(Gt):はい。いくつかバンドをやっていたんですけど、いちばん力を入れてやっていたのは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT好きの人たちと一緒に、スーツを着てロックンロールのバンドをやっていました。それは実力者ばかりのバンドだったので、下北沢界隈では割とすぐに人気が出て……最初はそれで満足していたんですけど、自分の好きな音楽はもっと幅広いというか、ロックンロールだけじゃないなと思って。

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松川真也(Gt)

— というと?

松川:NUMBER GIRLとかがすごい好きだったんですよね。あと、Mogwaiとかポストロック系にも当時ハマっていて。そういうものを自分の中で消化した音楽をやりたいと思って、そのバンドを辞めて、aquarifaを始めました。

— 岩田さんのルーツは、どのあたりになるのでしょう?

岩田(Vo,Gt):もともとはBUMP OF CHICKENのCDを友達に貸してもらったことがきっかけで、邦楽ロックバンドをいろいろ聴いていきました。高校では軽音楽部に入って、いろんなバンドのコピーをしていて、最後の方はマキシマム ザ ホルモンのコピーバンドをやってましたね。

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岩田真知(Vo,Gt)

— マキシマム ザ ホルモンって……aquarifaからかなり距離があって、ちょっと意外です(笑)。

岩田:(笑)。そこでは私はギターをやっていて、それはそれで楽しかったんですけど、いろんな音楽を弾いたり歌ったり、友達に教えてもらったりしているうちにたくさんのバンドを知ることができて、その中でも衝撃的だったのが凛として時雨でした。

— なるほど。凛として時雨の要素は、aquarifaから感じられます。

岩田:音で訴えかけてくる感じというか、景色が浮かぶような音楽が好きだなと思って。aquarifaの音源を初めて聴いたときも、それと同じ匂いを感じたんですよね。

— そう、岩田さんはバンドのボーカリストでもあるし、今作の詞は全部岩田さんで、作曲も6曲中4曲手がけられているので、aquarifaの中心人物かと思いきや……遅れてバンドに加入したんですよね?

岩田:はい。このバンドに入る前は、ひとりで弾き語りのライブをやっていたんですけど、自分の中にある「バンドをやりたい欲」がふつふつと湧き上がってきていたときに、ネットの掲示板でボーカルを募集しているのを見て応募したんです。

— 弾き語りでは、どんな曲をやっていたんですか?

岩田:その頃は、どちらかと言うと可愛らしい感じの曲をやっていて……専門学校に通っていたんですけど、まわりからは「不思議ちゃん」だと思われていたんですよね。「頭の中でメリーゴーランドが回っている」って思われていたみたいで(笑)。

— それは相当なものですね(笑)。

岩田:なんでそう思われていたのかわからないんですけど、それはいまだに言われることでもあって。音源とか映像だけだと、小柄でメンヘラ気質な子が歌っている印象があるみたいなんですよね。で、実際しゃべったりすると「あれ? こんな感じなんだ?」って驚かれます。

aquarifa

— すみません、僕もちょっとそんな風に思っていました。なんか裸足でステージに立っていそうな……でも、こうして話していると、全然違いますよね。身長もすごい高いですし。

岩田:そうなんです、全然小さくないんですよ(笑)。ただ、そういうものに一時期すごい憧れがあったのは事実なんですよね。Coccoさんみたいに儚い感じというか。メンヘラって一括りにはできないですし、そういう部分もきっと自分の中にあるとは思うんですけど、決してそれが前面に出ているわけではないと思うんです。ただ、歌詞の中でも、現実と非現実的な世界を混ぜているので、「現実逃避したいのかな」って思われることがあるんですよね。

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aquarifa『マーニの秘密』(CD)

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2015年4月1日(水)発売
価格:1,944円(税込)
DDCZ-2017
1. その手をつなげたら
2. ex)Wonderland
3. 崩壊リカバリー
4. 溶けない嘘
5. Mirror
6. 321(スリーツーワン)

イベント情報

『「マーニの秘密」リリースツアー~君の秘密を教えて~』
2015年5月21日(木)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:宮城県 仙台 MACANA

2015年5月31日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:福岡県 Queblick

2015年6月10日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 池下CLUB UPSET

2015年6月25日(木)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 心斎橋 Pangea

2015年7月24日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:東京都 渋谷 WWW

BRAND INFORMATION

aquarifa(あかりふぁ)

aquarifa(あかりふぁ)

岩田真知(Vo,Gt)、松川真也(Gt)、TAKUTO(Ba)、リンタロウ(Dr)の4人により結成。2012年、Next Artistを応援するタワーレコードのKnock up!より限定シングル“close”を発売し、5日間で完売し1stミニアルバム『scene』をリリース。以降自主企画を軸としながら『SUMMER SONIC』『MINAMI WHEEL』『SAKAE SP-RING』等のフェスにも出演しライブの規模を拡大してきた。メインストリームに加え、シューゲイザー、オルタナティヴ、ポストロックなど様々な音楽に影響を受けてきた彼らが創り出すエモーショナルで激しく、時に深遠でリリシズム溢れる音世界はまさにバンドのキーヴィジュアルの「月」を想起させる。

OTHER FEATURES