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Gentle Forest Jazz Bandインタビュー ふざけているのではない。指揮者が指揮をしない理由

「指揮者」といえば演奏を司る役割を想像する人が大多数だと思うが、華麗なタクトさばきで観客の目線を誘導し、ときには軽妙なダンスで沸かせ、自らトロンボーンも吹くのがGentle Forest Jazz Bandのスタイルだ。総勢21人のビッグバンドとして、既存の堅苦しいイメージを払拭するエンターテイメントにあふれたジャズを奏で、近年はお笑いトリオ「東京03」のライブにも出演するなど、音楽という垣根すら越えて見る者を楽しませている彼らが、2年9か月ぶりのアルバム『スリリング・ザ・バンド』をリリースした。過去のジャズから生まれた数々の「発明」をオマージュし、現代風にスウィングさせた楽曲群は聴きどころ満載! バンドのリーダー兼指揮者であり、在日ファンクでもトロンボニストとして活躍するジェントル久保田に、アルバムについて、バンドについて、そして庭師からスタートした自身のユニークな歩みについて、ジャズ愛に満ちた言葉で語ってもらった。

インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:矢島由佳子(2015/05/11)

大学に入ったときはトロンボーンって名前も知らなくて、ただ「テレビで見たからやらせてくれ」って(笑)。

— 久保田さんはかなり特殊な経歴をお持ちだと思うので、失礼ながら「何者なんだ!?」というところからお聞きしたくて。最初は庭師になろうとしたんですよね?

Gentle Forest Jazz Band
ジェントル久保田(leader/指揮/trombone)

久保田:はい。高校生まではわりとやんちゃで、男は体で稼がなきゃと思ったんですよ(笑)。それで(神奈川県の)宮ヶ瀬ダムの近くで住み込みで働いて、お寺の庭とかを作っていたんです。でも、性格が几帳面すぎたみたいで、あまり同僚とうまくいかずに4年くらいでやめちゃって。

— その後、大学に行ったんですよね?

久保田:1歳違いの兄が美大に行ってたんですけど、すごく楽しそうで。「この差は何なんだ!」と思って、僕も大学に行こうと思ったんです。

— 大学に行こうと決めても、受験勉強をしなきゃ入れないですよね?

久保田:勉強はしましたね。でも、僕が入学した和光大学は、特殊なことができる人が受かる枠があって、結局面接で受かりました(笑)。

— トロンボーンは大学に入ってから始めたんですよね?

久保田:そうですね。中学生のときから忌野清志郎さんが好きで、ずっと聴いてたんですよ。それで、いろんなミュージシャンが清志郎さんの曲を歌うイベントに、東京スカパラダイスオーケストラが出ているビデオを見て、「なんだこれ、かっこいいな!」と思ったんです。それがずっと心に残っていて、大学でビッグバンドが演奏をしているのを見て、「ちょっとやらせてくれ!」と思って。

Gentle Forest Jazz Band

— その前に楽器の経験はあったんですか?

久保田:全然ないです。そのときはトロンボーンって名前も知らなくて、ただ「テレビで見たからやらせてくれ」って(笑)。それでビッグバンドのサークルに入って、その次の年にはハマケン(浜野謙太、後に久保田らと在日ファンクを結成)も入ってきて。

— 素人がいきなりビッグバンドに参加できるものなんですか?

久保田:和光大学はわりとゆるくて未経験者もけっこういましたけど、吹けないと何もできないから、めっちゃ練習しましたよ。2年目くらいに騙し騙し吹けるようになった感じでした。

— 当時からプロのミュージシャンとしてやっていこうと?

久保田:いや、プロになれるとは全然思ってなかったので、大学卒業後はメガネ屋さんに就職しました。最初の1年だけ名古屋勤務になってしまって、次の年から東京に戻ったんですけど、合計7年くらい働きましたね。Gentle Forest Jazz Band(以下、ジェントル)は、東京に戻ってきた頃に、大学を卒業した仲間から「やりたいね」っていう声があって組んだバンドです。

— プロでやっていこうと決意したのはどういうきっかけですか?

久保田:在日ファンクとジェントルを並行してやって、サラリーマンもやっていると、寝る暇がなくなってきたんです。朝8時半から21時くらいまで仕事して、帰ったらすぐにスタジオへ行って夜の1時くらいまで練習して、そこから帰って寝て、また7時には起きるという生活の中で、どんどん会社に遅刻するようになってしまって。それで、在日ファンクでCDを出して、ジェントルでも出そうとしていた2010年に、「もうサラリーマンはやめたほうがいいな」と決意しました。そうしたら、嫌でもプロとして音楽でやっていくしかないですよね。ダメだろうけどやってみようかなって。

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Gentle Forest Jazz Band『スリリング・ザ・バンド』(CD)

Gentle Forest Jazz Band『スリリング・ザ・バンド』(CD)

2015年3月25日(水)発売
価格:2,592円(税込)
MR-024
1. Tuning
2. スリリング・ザ・バンド
3. いつも被ってる The ブルース
4. パパフリフリ
5. Like a “D”
6. Oh! Heat's On
7. だけど二人で
8. Gentle Sisters Boogie
9. 傘がなくて
10. あなたの立場
11. “情”Backstage

イベント情報

『Gentle Forest Jazz Band 10th Anniversary スリリング・ザ・スペシャル・パーティ』
2015年6月20日(土)
[1] OPEN 15:30 / START 16:30
[2] OPEN 19:00 / START 20:00
会場:東京都 青山CAY
出演:
Gentle Forest Jazz Band
w/ Come Back Vo 浜野謙太
ASA-CHANG
akiko
敷島a,k,a浦風親方(DJ)
料金:テーブル席 4,000円 / スタンディング 3,500円(ドリンク別)

BRAND INFORMATION

Gentle Forest Jazz Band(じぇんとる ふぉれすと じゃず ばんど)

Gentle Forest Jazz Band(じぇんとる ふぉれすと じゃず ばんど)

リーダー&トロンボーンのジェントル久保田が指揮する、総勢21人から成るビッグバンド。2005年結成。踊れるスウィングジャズに「今」の要素を盛り込み、ダンサーは勿論ロック好きから演歌ファンまでも虜にする新たなエンターテイメントを展開。どこか懐かしくも底抜けに楽しいスウィングを武器に、専門家や愛好家の物になってしまったジャズをもう一度キッズ達の手に取り戻すべく突き進んでいる。17人のオーケストラと3人組女性ヴォーカル「Gentle Forest Sisters」、人力の音圧と笑い溢れるステージは見る人の鼓動を打ち、ウキウキ心を燃え上がらせる!!

OTHER FEATURES