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ROCO×東京ハイジ 育児にも奮闘中のママさんアーティスト対談

共に子育て中のシンガーソングライターとイラストレーター、その喜びと苦悩を語り合う

インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:小島直子(2013/11/20)

幅広い世代に向けて、ジャズをポップにアレンジした「おもちゃじゃず」という独自のジャンルを確立し、童謡をジャズテイストにアレンジした『こどもじゃず』シリーズは累計で20万枚を突破と、子どもを持つ親から圧倒的な支持を集めているシンガーソングライターのROCO。文章と音楽担当の姉トモコと共に、アニメ、絵本、ゲームなど、幅広い創作活動を続け、代表作“はみがきのうた”のYouTubeでの試聴回数は950万回を突破するなど、同じく幅広い世代からの支持を受ける姉妹ユニット、東京ハイジのイラスト担当であるササキワカバ。ROCOのベストアルバム『こどもじゃず いっぱい~ビビディ・バビディ・ブー』に、ワカバがイラストを提供したことから、今回この両者の対談が実現した。

クリエイター同士であることに加え、二人は共に現在子育て中のママでもある。ROCOは昨年子どもを出産し、今まさに初めての子育てに奮闘中。一方、ワカバは現在8歳と1歳半の子どもを持ち、子育てにおいてはROCOの先輩。子育てをしながらの活動というのは、やはり相当な苦労を伴うものだが、どちらも子どもの存在によって人生観が大きく変わったこと、そしてそれがクリエイトすることの喜びにもつながっていることを語ってくれた。途中から泣き出してしまったお子さんをROCOが抱きかかえながら行われた、和やかで温かみのあるインタビュー。ごゆっくりお楽しみあれ。


東京にコンプレックスがあったので、それが原動力になって、「一旗揚げるぞ!」みたいな。みんなが敵に見えた時期もあったりしたんですよね(笑)。(ワカバ)

— まずは、お二人のこれまでの活動について聞かせてください。ROCOさんと言えば、今は「おもちゃじゃず」が代名詞になっていますが、ずっとジャズ一本だったわけではなくて、いろんな活動をされてきたんですよね?

ROCO:いろんなジャンルをやってきたんですけど、やっぱりジャズが一番しっくりくるなって思ったんです。ただ、ジャズっていうとちょっと近寄りがたいというか、「おじさまたちが聴く音楽」みたいなイメージもあると思うから、それをポップな感じにして、子どももママもみんなに聴いてもらえたらなって思って。それで、昔から好きだった童謡とジャズを組み合わせてみたのが『こどもじゃず』だったんですけど、最初はホントに思いつきというか、友達がベビーブームだったので、まずは身近な人に喜んでもらえればっていう気持ちで始めて、今もその気持ちはすごく大事にしてます。

— ジャズにのめり込むきっかけとかってあったんですか?

ROCO:中学のときにエラ・フィッツジェラルドを聴いて、「この人すごく素敵に歌うな」って思ったんです。そのときはジャズっていうジャンルはわかってなかったけど、スウィングっていうリズムなんだってことがわかってから、「これを取り入れてみたい」と思って、そこからですね。

ROCO×東京ハイジ
ROCO

— ワカバさんはジャズはお好きですか?

ワカバ:好きですね。今はホント丸一日ROCOさんのアルバムばっかり聴いてます。

ROCO:えー、嬉しい!

— 東京ハイジは、もともとお姉さんとワカバさんと別々に仕事をされていて、あるときから一緒にもの作りを始めたそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか?

ROCO×東京ハイジ
ササキワカバ

ワカバ:姉が作った1曲の歌がきっかけで、「これにアニメをつけたいな」って思ったのが始まりです。仕事とは全然関係なく、「こんなの作ったよ」「今度こういうのやってみない?」っていう感じで、ただやりたくてやってたのが、最近やっと仕事になってきたっていう感じですね。

— 小っちゃい頃から二人でよく一緒に何か作ったりしてたんですか?

ワカバ:そうです、そうです。もう一人弟がいるんですけど、三人で演劇ごっことか、作曲ごっこをして遊んでました。それが今でも続いてる感じですね。

— アニメからゲームから本当に幅広い活動をされていますが、何かコンセプトみたいなものはあるのでしょうか?

ワカバ:「姉と私がいいと思ったものを作る」っていうことだけですね。ただ、姉はどのクライアントよりも厳しいので、私が熱が出ようが何しようが、「一晩でこれを仕上げろ」みたいな指示が来て、私はそれにただただ従うんです(笑)。

— (笑)。「東京ハイジ」というネーミングはどちらがつけたのですか?

ワカバ:ずいぶん前のことで忘れちゃったんですけど、私がつけた気がします。青森出身なので、「東京砂漠に立ってる赤いリンゴほっぺの二人」みたいなイメージですね。東京にコンプレックスがあったので、それが原動力になって、「一旗揚げるぞ!」みたいな。みんなが敵に見えた時期もあったりしたんですよね(笑)。

BRAND INFORMATION

ROCO

ROCO

幼少時に歌うことの楽しさを知り、高校時代にギターと曲作りを始め、バンド活動を経てソロになる。2001年にデビュー、1stアルバム『コミカルライフ』が雑貨屋等を通じて口コミで好セールスを記録。そして、2006年にリリースした3枚目のアルバム『カラフルファンファーレ』はイギリスで社会現象となったアニメーション”ペッパピッグ”のテーマソングとして起用された。その他、楽曲提供やテレビ番組のナビゲーターなど幅広い活動を続け、ジャズを広く受け入れられるようにポップ調にアレンジした“おもちゃジャズ”という独自のジャンルを確立。2010年、童謡にジャズのテイストを加え、ポップ調にアレンジしたカバーアルバム『こどもじゃず』を発売。カバーアルバムとしては異例の大ヒットを収め、全6シリーズ、シリーズ全体で20万枚以上を売り上げている。2012年は子どもを授かり産休に入り、2014年は出産を経て音楽活動に本格復帰する。
東京ハイジ

東京ハイジ

青森県出身の姉トモコと妹ワカバで結成された実の姉妹ユニット東京ハイジ。役割分担は、姉トモコが、文章と音楽。妹ワカバがイラスト。もともとは、トモコは、東京でゲームのサウンドクリエイター、 ワカバは、岩手で広告代理店でデザインをやっていたのだが、「デザインフェスタ」への出展を機に、二人でそれぞれの特技を生かして、 いろいろな作品を作りはじめる。 これが、東京ハイジの結成となった。都会に憧れを抱くりんごほっぺの裸足の少女が 雑踏の中で途方に暮れているイメージからこの名前に。NHK「おかあさんといっしょ」内のアニメや音楽など、子ども向けコンテンツの制作を中心に行っている。

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